瀬戸際。

これほどまでに日本が危ないと思ったことは、かつてない。

このままの鳩山内閣では外交も経済も安全保障も崩壊する。それを強力にバックアップするマスコミの暴走も簡単には止められそうにない。

もう自分の活動や日常をブログで綴る気にすらならない。

普天間基地に関しては日々米国の不満が高まってきている。たしかにこれまでの従米路線は正さなければいけない。しかし、このような理不尽な方法ではなく、一本筋の通った外交をしなければ、両者の溝を押し広げるだけで何も得なことはない。今回に関していえば民主党政権交代以前の政府合意に沿うべきであり、政権を取ったからといってどんな行動をしてもいいわけではない。彼らは権力の使い方を間違えている。
経済政策も結局決定打はない。人民裁判のような事業仕分けはある面では効果は出るだろう。しかしあれはどう見ても一種のパフォーマンス。あらゆる分野に縮小路線を強要したばかりではなく、来年度の配偶者控除廃止、たばこの増税など、結局は国民に負担を強いる増税路線に舵をきろうとしている。せめて、先ずは景気対策をしっかり打ち出してからの増税であればいた仕方ない。取りあえず、取り急ぎの「増税」は決してあってはならない。経済成長なくして税収の増加はありえない。「国民の生活が第一」と豪語していたあのテンションはどこにいってしまったのか。どうしても安易な増税路線を押し進めたいのなら鳩山首相小沢幹事長らの政治とカネの問題、それらの疑惑のきちんとした説明と責任を先に済ませて頂きたい。
安全保障も先の鳩山氏の迷走発言で崩壊寸前だ。もしも将来米国との関係が崩壊したと仮定した場合、当然自分の国の安全は自分たちで守るしかない。中国や北朝鮮の脅威は増す一方。韓国もここ数年は軍拡にある。軍拡は何より外交の強力なバックになり、国益と国土を守る抑止力だ。核の問題も含め、どの国も決して自分から戦争を仕掛けたいから軍拡をしているわけではない。なのに日本だけは自衛隊の増強どころか縮小ムード一色だ。むしろ将来的に自衛隊を解体したいのではないかと思ってしまうほど。これでは出来る外交も出来なくなる。守れる国土も守れなくなる。仮に永世中立国を目指すならば、これまでの外交のやり方ではとてもじゃないがこの国の中立性と安全は何十年かかっても構築できない。
気がつけば自民党時代よりもひどい時代に突入してしまった。小沢氏と鳩山氏による権力の二重構造や鳩山首相の発言の一貫性のなさが自体をさらに複雑にしている。
基地問題で米国にそっぽを向かれる一方、先日は小沢幹事長が600人も引き連れて中国参りをした。中国と仲良くすること自体に大きな問題があるわけではない。しかし歴史問題も曖昧なままで、領海、人権問題など言うべきことを言わない頼りない外交のやり方が最も大きな問題だ。ちなみに今回訪中した議員はもとより同行した民間人のリストも経費も、目的も公開されていない。機密費扱いなのか、もしくはこうした外遊に関しては仕分けは必要なしということだろうか。しかもこの内容を詮索するようなジャーナリズムは皆無で、タブ−にされているのかと思ってしまうほど。日本における報道の役割と諸権利、言論の自由は失われてしまった。もしも今後このような話を持ち出すことすらタブーになるのなら、この国の民主主義はとっくに崩壊してしまったと言っても過言ではない。このままではいずれネットにも強烈な規制と検閲が入ってしまうかもしれない。

もう民主党自民党もどちらも必要ない。だがしかし双方にまだまとも考え方を持った方は少なからずいる。本当の新しい保守の政党の誕生を心から望んでしまうのは、自分だけだろうか。

こういうことは書くと「またそんなことばっかり」と言われることもあるが、人は「いまそこにある危機」に関しては意外と気がつかないもの。自分はこのような問題に対して思考停止したくない。かといって何をどうしたら国を守ることができるのか、自分自身を問い詰めるばかり。せめてブログくらいはとキーボードを打ち込んでいる次第です。

なんとなく平和に暮らしてきたこの日常がいかに尊いものだったか。それを思い知る未来は想像したくない。しかし現実問題としていま日本はその瀬戸際に立たされている。