回顧録その1
誕生日にどうして音楽に興味を持ったのか、考える。いま思えば、中学の時のオーディオ(ステレオ?)ブーム。CDコンポという新しいツールに夢中だった。
ひとまずBOOWY、氷室京介、布袋寅泰は全部買った。当時の必須科目。
アニメのサントラに異常に興味を持った。特にサンライズやジブリもの。当時はまだカセットテープが多かったから地元の本屋で注文してた。北斗の拳、シティーハンター、めぞん一刻とかもあった。ぜんぶテープがすり切れるかと思うくらい聴いた。
高校時代。ビートルズは何故かホワイトアルバムから聴いてしまった。曲調がバラバラで「?」と思ったけど格好よかった。ロキシーミュージックは1stアルバムでいきなりノックアウト。デヴィッド・ボウイは『ジギースターダスト』で昇天、『ヒーローズ』で完敗。ピーター・ガブリエルは『US』が凄かった。ワールドミュージックとロックの正しい(?)融合だった。スティングはどれも完璧。ピンクフロイドは中毒になり、クイーンとユーリズミックスは日々のドリンク剤のようなものだった。毎日聴かないと落着かない。パブリック・エナミーは衝撃だった。これでサンプリングの何たるかを知った気がする。ジミ・ヘンドリックスは濃すぎて薄める聴くのが精一杯。どうやればあんな風にエレキが弾けるのか不思議だった。ビル・エヴァンスは突然、初めて目の前に呑んだことのないワインが出てきたような感じ(?)精一杯マネして弾いてみたけど1時間で無謀なことだと諦めた。ギル・エヴァンスからはたとえユニゾンでも編曲が成立することを教えて頂いた。マイルス・デイビスはなぜあんなに弱い音なのに力強く美しいのか。当時の自分にとってもいまも遠い外国の物語のよう。
専学時代。いちばん音楽を聴いていたかもしれない。ホセ・マセダによるアジア音楽の解釈とジョン・ケージの言葉は当時の自分には教典のようなもの。ドビュッシーは感銘を受けたどころではない、ピアノの音がまるで生き物のように目の前を漂っていく。サティだってそうだ。レディオヘッド、スティーヴ・ライヒ、ブライアン・イーノ、カールハインツ・シュトックハウゼン、ナイン・インチ・ネイルズ、武満徹、バーナード・ハーマン、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、マッシヴ・アタック、マーヴィン・ゲイ、ジョアン・ジルベルトなどなどなどなど、、、バランバランだけど、自分の音楽地図の奥底では何か点と点が繋がっていたような気がする。