26日コンカリーニョ本番当日。午後5時より軽いリハを行う。会場に入ると客席とステージの位 置が逆になっていた。これは岩下さんのアイディアでコンカリでもはじめてのことらしい。明らかにいつもと空気が違う。いつもは会場奥の右にいることが多く、ある種のやりにくさを感じていたのだが、この日は反対に穏やかな空気でやりやすい。ついついリハでちょっと本気を出してしまった。30分のリハの終え、あとは開場を待つだけ。19時開場。すでに5分前からお客さんが入りはじめる。その後もあとからあとからお客さんが・・・。さすがは岩下さん。人気があるんだなぁーなどと感心していたが、あとで聞いたら「畑中券」も残り3枚まで売れていた。 19時30分すぎ、おそらく120人はいるであろう会場で本番開始。僕はいつもの通り前説から胃が痛い。貧乏ゆすりが止まらない。まだ何もしてないのに肩がこる。全くこの気の小ささには自分でもあきれてしまう。音を出せば落着くんだけど。・・・演奏中のことは殆ど覚えていない。断片的には覚えているが、具体的には何をしていたのか、さっぱり。結構いろいろ音を出していたらしいが。たいがいこういう時の演奏はよく人から誉めていただく。自分で覚えている演奏の時ほど、反省点ばかり。今回は反省点はあまりなかった。とにかく面 白かった。気持ちよかった。終わったあともすがすがしかった。岩下さんも杉吉さんも僕も、考え方はそれぞれだけど、少なくとも本番中は1つになっていたと思う。
とにかく、コンカリーニョの高橋さんには感謝です。これだけの貴重な機会をいただいた事は、大きな喜びです。即興って面 白いものだと改めて思いました。本当にありがとうございました。わざわざ会場にお越しいただいた多くの方にも心から感謝致します。また岩下さんと杉吉さんに出会えたことを本当に嬉しく思っています。ありがとうございました。そして細かいところまで面 倒を見てくれた家の奥様、ありがとう。本番中に岩下さんと絡んでいたとは(笑)。ちょっとびっくりした。
実はこの日、NMAの沼山さんよりメールをいただきました。3月中に壮行会の意味も含めてNMA企画で最後のライブをしないかという内容でした。しかもピアニストの宝示戸さんとDUO というライブ構成。・・・コンカリで最後と思って演奏に望んでいたところに、願ってもいないお話でした。もちろん引き受けました。3月は移住の準備で大忙しなのですが、沼山さんの暖かいご好意を受けないわけにはいきません。僕の即興演奏の原点はNMAでの経験からスタートしたのですから。しかも大変お世話になった宝示戸さんとのDUO。今から武者震いがします。ですからコンカリが最後です、と告知がいってしまった方、本当に申し訳ありません。このライブに関する詳細は当サイトでもお知らせ致します。
畑中正人
http://www.hatanakamasato.net/