正午。コペンハーゲンに無事到着。快晴。かなり緯度が高いのにも関わらずかなり暑い。若干湿気もある感じ。コペンハーゲンは自分にとっては2回目。そんなにいろんな国や街に出かけているわけではないけれど、コペンハーゲンはお気に入りの場所。何よりみんな英語を話してくれるのが有難い。かなり年輩の方でも英語を話してくれるんだから、これは楽。また観光地として整備されているせいか、みんな優しい。ドイツ人と比べたら何倍もフレンドリー。話し方もソフトだし。
隣国なのにどうしてこうも国民性が違うんだろう? さて、話しを戻して、事前の話しではイリが中央駅まで来てくれる事になっていたんだけど案の定、いない。いつもテンパっている彼にはよくある事ですっかり慣れてしまった。とりあえず電話をすると、今行くからあと30分だけ待ってくれと言われて、しばし中央駅周辺のセブンイレブン(そう、コペンハーゲンにはコンビニがあるんです!)やインフォメーションセンターに地図を取りに行ったりと時間を潰す事に。久々に飲んだコーヒー牛乳風味の飲物に感動。しかもきちんと冷えている。で、とりあえず駅に戻ったんですが、よく考えたら駅のどこで待ち合わせをするのかを話すのを忘れ、右往左往しなきゃいけないのかと思った瞬間、偶然にも目の前にオットー登場。一瞬イリかと思ったけど、今回はオットーが泊まっているアパートに居候させてもらうためそのまま車で移動。それがそのアパートというのがとんでもない広さでして、最上階を全部繋げてある作りでとんでもない部屋数。所有者の方はかなりのお金持ちらしいです。駅から歩いて2分だし、夜には中央駅の前にある遊園地から上がる花火も見られる絶好の立地。まずは荷物を置いてオットーと今日の日程をチェック。実は31日は公開リハーサルがあって、そこで最終チェックを行うことになっていたんです。とりあえず会場や駅の位置などをチェックした後、オ
ットーたちは先に会場へ。我らは前日ほとんど寝ていなかったので少し仮眠。数時間後、海沿いにある会場へ。本当に海が目の前!しばらく海岸沿いを散歩し改めて会場へ入ろうとすると偶然イリが登場。そのまま公開リハに突入しました。かなりお客さんも入っていて雰囲気は本番そのもの。会場のキャパはだいたい500人くらいで天井が開閉するようになっていて、緞帳も竹で作られているという風変わりな作り。 さて、今回のイリたちの作品はハンブルクで練られたあとバレエ団のロシアツアーの合間を縫ってパリで仕上げられたので、自分は全然見ていなかったんです。新たに追加した楽曲がどう使われているのかもよくわかっていない状態だったので、自分にとってはまさに初演。始まる前は吐きそうなくらい緊張。そしてイリとオットーによるステージは一言で言えない程、美しい。 一番自分にとって大事な楽曲がこんな凄いダンサーに使ってもらえるなんてその嬉しさは一言では言いあらわせない。初日から全身鳥肌が立ってしまった。 リハーサル後、再びオットーと共にアパートへ。途中コンビニに寄ったりするのが妙に楽しい。オットーも親友なのはわかっているんだけど、ステージの時の雰囲気とのギャップが面白い。踊っている姿は人間じゃない!とかいつも言ってるんだけど、普段は本当に面白くてきさく。スンゲーいい奴。てなことで、この日は明日の初演に備えてとっとと就寝となりました。ま、このように(!)長々と書いてるんでイマイチ雰囲気が伝わりにくい!という事で映像を用意致しました。日記と合わせて御覧いただけると幸いです。すいません、文才がないもので・・・。ということで、まずは初日編レポートでした!
畑中正人
http://www.hatanakamasato.net/