そういえば最近どんどん楽譜を書く行為が減っている事に気付く。 いつ頃からだろう?音楽の勉強を始めた頃はしょっちゅう書いていたし、安価なポンコツシーケンサーで作っていた専門学校生の頃も確かに書いていた。コンピュータを導入したプロ駆け出し時代にも書いていた。おそらくここ2年くらいだろうか、きっちり譜面に起こしていたのが、いつしか簡単なモチーフをなぐり書くだけになってしまった。しかもその楽譜は大事にとっておくでもなく、その内なくしてしまうのが当たり前になってしまった。これは、いい事なのか?悪い事なのか?でも何か危険を感じるのだけはわかる。コンピュータを使って仕事をするようになって、デモを作るのも、スケッチから起こすのも、完パケで納品するのも、それをメールで送るのもコンピュータがないと不可能になっている。年々自分の音楽を楽譜に残さず、怠けている自分に気付く。音楽は楽譜が全てじゃないけれど、突然消えるデータにビクビクしているよりは、マシというものだ。でも音楽は楽譜なんかを遥かに越えてひとり歩きするものでもある。あ〜、でもそもそも苦手なのかなぁ?机にかじりついて音楽を考えるってのが。そう、音が浮かぶ時はいつも突然。これも言い訳か。
畑中正人
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