ミラノサローネ07について(その1)

htnkmst2007-03-30

東京はかなり春めいてきています。さて、ミラノサローネ2007まで約半月となりました。そこで少しずつ直前情報として今回の展示内容などに触れていこうと思っています。そもそもこのお話を頂いたのは、約半年前。これまで多くのサウンドインスタレーションに関わらせて頂きましたが、楽器そのものをテーマとした作品は初めてでした。しかし制作前に作成するコンセプト(企画書)を書くのにそう時間はかかりませんでした。今回この作品を制作にするにあたり、僕が一番知りたかったのは、YAMAHAの楽器が生まれる背景でした。音楽家という職業は(声楽は別ですが)、楽器という存在がなければ成り立ちません。いくらコンピュータが発達しても良い音楽を作るのはよい楽器とよい演奏です。まず、楽器を作り出している現場の音や、声、その想いを知る事が不可欠だと思うと同時に、僕の頭と足はごく自然に工場のある浜松市に向いていました。
畑中正人
http://www.hatanakamasato.net/