ミラノサローネ07について(その2)

htnkmst2007-04-01

はじめて訪れるヤマハの楽器工場。様々な機械、道具、匂い、音、そして職人のひとたち。どうしても、そこに立ち会い、その場所を自分の触覚で感じたかった。それはまさに楽器が誕生する瞬間に立ち会うことでもあります。音楽家は何をもって表現し、芸術を生み出すのか。人それぞれやり方の違いこそありますが、「楽器」とはまさにそれを実現するための、崇高な贈り物であり、原点であると改めて感じました。音楽を生むということの大前提には楽器がある。自分にとって楽器とはそういう存在です。もちろん僕はやりませんが、ステージで楽器を壊したり、痛めつけたり。一度工場を見て、そこにいる方たちと言葉を交わすたび、そんなことはとんでもない事だと改めて感じ、そこにある「音」を記録し続けました。
畑中正人
http://www.hatanakamasato.net/