日本は何処へ。

2009年11月6日11時10分配信の時事通信のニュース。

民主党の選挙のマニフェストから削除されていた「大問題」が予想通り、そして予想より速く動き始めました。

国とは何か。日本人であるとは何か。もしかしたら、これから日本人が守られない国土になろうとしている。もしそうなったらこれから日本はそして日本人はどこへ向かうのか。政府は何を、誰のための政治を目指すのか。そんな大袈裟な!という方、もしくは先の選挙で民主党に投票された方、今一度よく考えて頂きたい。テレビからだけではなくもっと広く情報を集めて頂きたい。できれば身近な人とよく話して頂きたい。そしてこの現状をよく分析して頂きたい。景気対策よりも最優先で動いているようにすら思えるいまのこの動きを。皆さんそれぞれの未来にきっと関係していることです。

この外国人参政権法案というのは、いずれ日本人の主権が消えてなくなるということです。選挙で民意を表現できずに外国から常に内政干渉を受けるということです。どう解釈しても、日本のための政治ではなくなるということです。そんなもの果たして「国」なのでしょうか。確かに日本に潜む様々な分野の問題を危惧したことはこれまでに何度もありました。思うところがあって外国にも住んだこともありました。それでも自分が日本で生まれた日本人であることを恥じたことは一度もありませんでしたし、ましてや住まわせて頂いた外国の選挙権がほしいなんて思ったこともありません。

自国民の主権のひとつを削ぎ落とす、そんな政治をしている国はこの地球にほとんど存在しません。マクロな視点で見れば地球に住む人類はみな兄弟かもしれませんし、きっと国境も関係ないでしょう。人間とはそんなことすら乗り越えてしまういきものだと思います。しかし現段階の現実はそんなに素晴らしくシンプルでスマートで理想的なことだけではないのです。

確かにこれまでの自民(近年は自・公)の政治には多々問題があった。不満があった。怒りがあった。これまでの従米路線にも思うところがあった。郵政民営化も、格差も、疑惑も、汚職も、外交も、年金も、何かと腑に落ちなかった。それでも、こんな未来は望んでいなかった。だから民主党も支持しなかった。自分の人生全てが国のせい政治のせいではもちろんないけれど、僕は日本に生まれ、日本人としてこの国土に暮らしている。それを根底で支える基本的主権を放棄してでも得ることのできる「何か」を民主党には示してほしい。選挙で隠し通した法案を提出するその前に、そのリスクの先にある「未来」を国民にきちんと示してほしい。憲法違反をしてまで断行しようとするその意図を説明してほしい。真剣に民意に耳を傾けてほしい。だってここは民主主義の国なのだから。これは私の中に眠る「愛国心」以前に、もっと切実で根源的な「願い」だし、彼らの果たすべき当然で重大な「責任」だ。

そして、メディア(特にTVと大新聞)はこれをほとんど報道しない。これは明らかな情報操作があると見なされても仕方がないでしょう。仮にそうだったとして、じゃあ一体誰の意図?

それでも僕らは今年も無事に年を越さなくてはいけない。来年の心配もしなくてはいけない。仕事も一生懸命しなくてはいけない。もちろん夢もある。自分のため、家族のため、愛する誰かのためにこれからも生きていきたい。できる限り社会にも貢献したい。そしてそれなりに人生も精一杯楽しみたい。だからこそ、これも大切な問題のひとつ。選挙権を持つ日本の「大人」たちがいまの状況から目をそらさず、無関心をやめること。次の世代に希望のある未来を残すこと。政治とはそんなに遠い他人事の出来事ではなく、自分のすぐそばにある存在。

もう右だ左だと言い争っている猶予はどうやらなさそうです。
日本の未来の方向を決めるのは僕ら一人ひとりの意志です。