なんていうか、人の見極めっていうのは難しいもんですね。なんだ、いきなりこんな話しって言われるんでしょうけど。先日、ある人とそういう話しになったわけです。我が家でもそういう話しはよくするんですけど。かけだしの頃なんか若かったし、20歳に成り立ての奴なんかほとんど相手にもされないし、売込み行っても名刺ももらえず、なんてことも札幌じゃよくありましたが(まぁ、当然ですけど)。なんか若いし、安いし(笑)なんて事で、これってただ利用されてるだけじゃないの?って事でも文句も言わず我慢してましたけど。人間って気を付けてないと人を利用する人はとことん利用するし、利用されてしまう人はとことん利用されてしまう。これってどっちも損ですよね。全然人間関係が成り立っていない。
あと、仕事の時に「面白い事」とか「楽しく」という言葉がよく出て来る時があるんですが、こういう業界って面白い業種なんだし、それが好きでやってんだから楽しんでますよ、それは。でもそれは基本のことであって、 それが目的となると「?」となってしまいます、自分の中では。面白い事をやるとか、本気で遊ぶ、という事はよく言われているし、何か新しい事をやるっていうエネルギーにはなるんですけど、結局それってエネルギーというだけで、それは結果じゃないと思うんです、最近。活動していく上で必要なんだけど、結果「面白かったねー」っていう一言で終わってしまうのが一番面白くない。なんか、向上性がないというか、次に繋がるようなテーマじゃない。なんかその辺のケジメをプロとして持っている人としか仕事したくないと勝手に思ってます。
まっすぐな人、曲っていない人、逃げない人、そういう人とは大抵もめないし、気持ち良く仕事ももできる。でも、そうじゃない人っていざとなると逃げるし、なんか事実を曲げているし、 視点がまっすぐじゃない。そういう人とはたいがいもめてしまう。じゃあ、そういうきちんとした人と会うためには、こちらも本気で活動していなければいけないし、自分自身に厳しくなければいけない。それってすごく大事な事だと思うんですが、どうでしょう?自尊心って言葉がありますけど、何か失敗した時にそんな自分を許してあげる心、今の自分にとっては、ハァ?という印象しかないです。それは、自分自身に厳しくしてきた人だからこそできる余
裕であって、そうじゃない人がそれをするとエライ世の中になりますよ。ただでさえ変な世の中なのに。
とまぁ、最初の話しに戻りますけど、その辺をふまえた上での人間関係をハンブルグに来て更に学んだ気がします。ここじゃ書けない様々な出来事がたくさんありましたが、これも人生の糧と思っております。実際、付合いをやめてしまった人もいました。いくらお世話になっていたとはいえ、
それはそれ、という厳しさと勇気を持つ事が決して悪い事ではないことを知りました。確かに傷は残りますが、これも大人としての自覚であり、人間には限界があるという現実です。もうこの街にはいない方がいい、そう思った事も度々ありましたが、幸い、今現在はまっすぐな人たちに囲まれて、新たな出会いもあって、旧友からの励ましもあって、気持ちもいくぶん解れてきました。 全てを含めて、そして周りの支えのおかけで、ホントにいい20代後半を過ごさせてもらっています。
とにかく、前に進みます。
畑中正人
http://www.hatanakamasato.net/