祈り。

去る2013年7月28日(日)午後6時53分
スターネット主宰、馬場浩史さんが永眠されました。

私も「馬場さんにお会いして人生観が変わった」という人間のひとりです。その証しとして09年に馬場さんと共に「House of Voice」というアルバムをつくりました。

その後も馬場さんとの交流は続き、当時私が西湖にアトリエを構えていた時も遊びに来て下さいましたし、私も益子に何度かお邪魔していました。

昨年の秋、私が西湖から札幌まで車で移動した道中では「土祭」のお仕事で益子に数日間立ち寄らせて頂き、お互いにこれからの芸術や社会のあり方をお話したのが今でも印象に残っています。

かつて益子で馬場さんにお会いした事で、まるで探していたピースのひとつが埋まったかのように、音楽に対するスタンスや呼吸がとても楽になりました。間違いなく東京での活動時代の中でも最大の出会いのひとつですし、この事は今現在でも自分の活動に深く影響し続けています。

また2011年の春に亡くなった私の妻共々仲良くさせて頂き、彼女もまるで家族のように馬場さんを慕っていましたから、何だか二人に置いて行かれたなぁというのが正直な気持ちです。

それでも、残された者としてはこのまま人生を突き進むだけです。
と書きながらも、こうして立て続けにやってくる訃報の中で心の整理が追いつかない現実。

これからどんな気持ちで、どんな生き方で、どんな音で、どんなこたえを探していくべきか。
僕は音楽を取り上げられたら何も残らないような人間ですが、精一杯魂を込めて音楽をつくっていこうと思います。

馬場さん、この人生でお会いできて幸せでした。本当にありがとうございました。
あらためまして馬場さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

畑中正人
http://www.hatanakamasato.net/